コーヒーを飲むと集中力が高まるということはよく知られています。
匂いをかぐだけでも効果はあるという実験もあります。
さらに最近の実験ではコーヒーを頭の中で想像するだけでも集中力が高まるということが分かりました。
トロント大学とモナシュ大学の研究者が面白い実験を行っています。
実験の参加者を2グループに分けて片方にはコーヒーを想像させ、もう片方にはお茶を想像させました。
具体的にはマーケティング会社からの依頼といってそれぞれの宣伝文句と健康上のメリットについて考えさせました。
その後で参加者の生理学的な覚醒レベルを調べました。
(自己申告のアンケートと心拍数の計測)
その結果、コーヒーについて想像した参加者のほうが覚醒レベルが高いということが分かりました。
なぜこのようなことが起こるかというとコーヒーを飲むと集中力が高まるという体験や認識が脳に影響を与えるからではないかとされています。
集中力を高めたいけれどカフェインで眠れなくなると困る夜などはコーヒーを想像してみましょう。
参考文献
Eugene Y.ChanaSam and J.Maglio.(2019).Coffee cues elevate arousal and reduce level of construal