恋愛をすると男はお金をつかうようになり、女はボランティアをするようになるみたいです。
恋愛グループと建物グループ
アリゾナ州立大学が159名を対象に恋愛と消費行動・奉仕活動についての実験を行いました。
この実験では魅力的な異性の写真を3枚見せてその中から最も気に入った相手を選ばせます。
そしてその相手とのデートプランを考えさせました。(恋愛グループ)
比較対象用のグループには建物の写真を見せてそれを見て回るのに最適な天候について考えさせました。(建物グループ)
男は恋愛するとお金をつかう
その後で以下の2つのアンケートに回答させました。
- 車や時計、食事、旅行にどれくらいお金をつかいたいか?
- ホームレス・シェルターでの手伝いや貧しい家の建築の手伝いなどのボランティアにどれくらいの時間をつかいたいか?
回答を分析したところ恋愛グループの男性は建物グループの男性と比べてより多くのお金をつかうことが分かりました。
女は恋愛するとボランティアをする
女性の場合はどちらのグループもお金のつかい方に有意な差は見られませんでした。
しかしボランティアへの意欲には差がありました。
恋愛グループの女性の方がより多くの時間をボランティアに費やしたいと回答したのです。
男性の場合はどちらのグループもボランティアへの意欲に差はありませんでした。
男女ともに異性へのアピールのために行動する
なぜこのような結果になったのでしょうか?
それは男女の交配戦略が関係します。
女性は男性に経済力を求め、男性は女性に美しさや献身を求めるということをお互いが知っています。
なのでそれをアピールしようとしたということです。
女がお金をつかうとき
ちなみに女性が恋愛の場面でお金をつかうようになることもあります。
それは自分のパートナーをライバルに奪われるかもしれないという危機を感じたときです。
このときは化粧品や洋服など自分の外見的魅力を高めてくれるものにお金をつかうようになります。
また不景気のときも経済的な不安からより優秀な男性を求めるので同様にお金をつかうといわれています。
いわゆるリップスティック効果が発生するのです。
参考文献(Blatant Benevolence and Conspicuous Consumption: When RomanticMotives Elicit Strategic Costly Signals)