反社会的な性格を持つ人をハメる方法を説明します。騙す方法です。
反社会的な性格とは自分の利益のために他人を騙したり、利用したりする人です。
そしてそのような行為に罪悪感を感じません。統計にもよりますが人口の1%から3%は存在するとされていますから、学校や会社にいても珍しくはありません。
すでに迷惑を掛けられたり、利用されてしまった人もいるかもしれません。
反社会的な性格の持ち主に仕返しするのは難しい
反社会的な性格の人間に利用された人の中には仕返しをしたいと思っている人もいるでしょう。
しかし反社会的な性格の持ち主に仕返しをするのは難しいです。彼らが優秀だからとか頭が良いからではありません。
仕返しが難しい理由は彼らが他人を信用しないからです。これが一番の理由です。
なぜ反社会的な性格の持ち主は他人を信用しないのでしょうか?
それは自分が他人を騙すからです。自分にとって他人を騙すことは当たり前のことであるため、他人も同じように考えているだろうと推測して、他人を信用しないのです。
作家のバーナード・ショーが「嘘つきに科された最大の罰は人から信用されなくなることではなく、人を信用できなくなることだ」と言いましたが、その通りなのです。
自分が嘘つきだから他人も嘘つきだろうという基本スタンスを崩せないのです。
ハメるには信用させる必要がある
反社会的な性格を持つ人をハメるにはまず信用させる必要があるのです。
彼らが他人を信用するシチュエーションがあります。
それは嘘をついたときに罰せられると分かっているときです。
信頼ゲーム(Trust Game)
アムステルダム大学の実験があります。
心理学の実験でよく使われる信頼ゲーム(Trust Game)というものを参加者にやらせました。
ルールは簡単です。
ルール
参加者はまず2人1組のペアにさせられます。(仮にAさんとBさんとします)
そして主催者からAさんにだけ1ドルが渡されます。
1ドルを渡されたAさんはそれをBさんに渡すか、渡さずに持ち帰るか決めます。

渡すことを決定するとその1ドルに主催者が2ドルを足した3ドルがBさんに渡されます。
3ドルを渡されたBさんはそれを全て自分のものにしても良いですし、何ドルかをAさんに返しても良いです。

Bさんが1ドルか2ドル返してくれればAさんは納得できるでしょう。
しかし1ドルも返さずに全て自分のものとしたら裏切られた気持ちになります。
裏切られるリスクを想定して、最初に主催者からもらった1ドルをBさんに渡さないという選択もできます。
つまり最初に1ドルを渡すのはBさんを信用するということ、渡さないのは信用しないということを意味します。

このゲームを参加者にやらせてみたところ、反社会的な性格の持ち主ほど、最初の1ドルを渡さない人が多いことが分かりました。
つまり相手を信用しにくいということです。
反社会的な性格の持ち主が1ドルを渡すようになるルール
しかしこのゲームにあるルールを追加すると、反社会的な性格の持ち主も1ドルを渡すようになります。
どんなルールかというと、1ドルを受け取ったBさんが何ドル返すかを決めたあとで、それをAさんがOKしなければBさんもお金を手に入れることができないというルールです。
たとえばBさんが「3ドルを全て自分のものにします!」と言ってもAさんがそれをOKしないと、Bさんはそのお金を手に入れることができないということです。
つまりAさんは自分に1ドルもくれないBさんに仕返しをする権利を持つということです。
このルールを追加すると反社会的な性格の持ち主でも最初に1ドルを渡すようになるのです。
つまり罰があるからBさんは裏切らないだろうと考えて信用するということです。
ビビッているフリをすれば騙せる
以上の実験からも反社会的な性格の人を騙してハメるにはどうすれば良いか分かると思います。
ビビッているフリをすれば良いのです。
「私はあなたを恐れているので、裏切ったときに後で何かされるのではないかと不安に思ってますよ」という態度をとっておけば良いのです。
そうすれば「コイツは自分を恐れているので自分には嘘をつかないぞ」と思って信用するのです。
そこで相手に嘘の情報を伝えれば良いということです。