別れた恋人と友達でいても良いパターンと、友達でいないほうが良いパターンというのがあります。その基準について説明します。
それからあなたが別れた元カレや元カノと友達でいたいと思っていても、相手はそう思わないこともあります。
これは性格が関係してるといわれているのですがそれについても説明します。
別れた後も友達でいる理由
別れた恋人との友達づきあいについて調査したカンザス大学の研究があります。
別れた後に恋人とどういう関係になりましたか?ということを聞き取りしたものです。
その結果、およそ6割の人が別れた後も友達でいた経験があると回答しました。
複数の元カレ、元カノと友達関係にあるという人も2割から3割いました。
この研究では「別れた後もななぜ友達でいるのか?」という理由も確認しています。
実はこの理由が重要なのです。これによって友達でいるべきかどうかが変わるのです。
別れた後も友達でいる理由を大まかに分けると4つありました。
現実的な理由、無作法にならないようにするため、安心感を得るため、未練があるからの4つです。
それぞれについてもう少し詳しく解説します。
【現実的な理由】
・お互いの共有財産がある、一緒に仕事をしている
【無作法にならないようにするため】
・別れたからハイサヨナラだと礼儀に欠ける
・周囲に気を使わせないため
【安心感を得るため】
・アドバイスやサポートを受けるため
【未練があるから】
・まだ気持ちが残っているから
未練があるなら友達にもなるな
これらの理由の中で現実的な理由や安心感のために友達でいる人たちは良い関係になりやすいことが分かっています。
心理的な安全性が確保できたり、心地よい感情になりやすいのです。
しかし未練があるからという理由で別れた後も友達でいると以下のようなデメリットがあることが分かりました。
- うつっぽい気持ちになる
- 「ああ、別れて悲しいなあ」と落ち込みやすい
- メンタルヘルスに悪影響を及ぼす
しかもこの不健全な状態が長く続きやすいということも分かっています。

現実的な理由やサポートを受けられるからといった理由であれば、元恋人と友達でいても良いですが、未練があるのなら友達でいるのは良くないということです。
外向性の高い人は別れたら友達になりにくい
この研究ではどういった性格の人が元恋人とも友達でいやすいのか?ということも調べています。
性格は心理学でよく使われる「ビッグ5」という5つの性格の因子に基づいたもので分類しています。
それによると協調性の高い人は元恋人と友達でいやすいことが分かりました。思いやりがある人ともいえます。
協調性の高い人は争いごとを建設的に解決しようとする傾向があり、向社会的で親愛的といわれてますから、元恋人から「これからは友達として関係を継続しましょう」と言われたときにそれに同意しやすいということです。
反対に元恋人と友達になりにくい人というのは外向性が高い人です。人との交流によって刺激を求める人ともいえます。
こういう人は多くの友人関係を持っていて新しい友達もつくりやすいので、恋人だった人をわざわざ友達にしようとは思わない可能性が高いのです。
運命を信じる人は元恋人と友達にならないどころか音信不通にする
今回の実験とは関係ありませんが、ダートマス大学の研究によると運命を信じる人は元恋人と友達になりにくいともいわれてます。
友達にならないどころか音信不通にする可能性も高いです。「この人は運命の人ではない」と思ったら、さっさと次に行ってしまうからです。

今回の研究は愛着の問題や性的指向といったことも調べており、そういった要因も複雑に絡みますが、未練があるなら「せめて友達でも」というのはやめたほうが良いということです。
復縁する方法に関しては別の記事で紹介しようと思いますが、復縁できなくなる要因の一つは別れ際の往生の悪さです。
相手が完全に別れたがっていると思ったら、未練たらしくしないことが大事です。
参考文献:REBECCA L. GRIFFITH, et al. (2017). Staying friends with ex-romantic partners: Predictors, reasons, and outcomes.